子どもの心の傷

T君と初めて会ったのは彼が中学1年生の時。

画用紙の白を見るだけで、怖くなって何も描けないから、絵が描けるようにして欲しいとご両親から懇願された。

話によると、小学校の図工の時間に自画像が描けなくて担任からひどく叱られ、職員室に引きずられていったことが原因らしい。

私はとても切なくなった。

子どもの時期の辛い体験は、心の傷になって、その後も苦しみ続けるからだ。

本来、子どもにとって表現活動は楽しいことであり、成長にとって不可欠なことなのに残念でならない。

私はまず、彼との信頼関係を築くところからはじめた。

絵を描かせるのではなく、手を動かすことで、達成感の得られる課題を考えた。

彼は少しずつ、表現できるようになっていった。

半年過ぎた頃、彼は「等身大の自画像を壁画にする講座」で、なんと壁面のセンターに立ち腕を上げてポーズを取って、最後まで描ききった。

しかも、自分が出品する絵画教室の展覧会の案内状を、まるで挑戦状のように中学校の美術の先生に持っていったそうだ。

小学校の教員の皆様、子どもは描けないのではなく、描きたくならない原因があることに気づいて欲しい。

私たち大人は子どもの芽をつぶさないようにしょう。


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Toshiko Hayakawa

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